企業向けの業務システム開発で今なお多く使われているVB.NET。「時代遅れでは?」と思われがちですが、実は多くの現場で活用され続けており、VB.NETエンジニアの需要は安定して存在しています。本記事では、VB.NETエンジニアへの転職を考えている方に向けて、以下の内容をわかりやすく解説します。

1.VB.NETとは?
VB.NET(Visual Basic .NET)は、Microsoftが開発した.NET Framework上で動作するオブジェクト指向型のプログラミング言語です。 Visual Basicの後継として、GUIアプリケーションやWebアプリケーション、データベース連携など、幅広い開発に対応しています。
・シンプルな文法で初心者にも習得しやすい
・Visual Studioとの高い親和性
・エンタープライズ向けアプリに多く採用
2.VB.NETエンジニアの仕事内容について
VB.NETエンジニアは、主にWindowsアプリケーションや業務システムの開発・保守を担当します。以下のような業務が一般的です。
・業務アプリケーションの開発
顧客管理、販売管理、在庫管理などのシステムをVB.NETで構築。Windowsフォーム(WinForms)を使ったUI設計が多いです。
・既存システムの改修・機能追加
企業内にあるVB.NETで構築された既存アプリケーションを改修・拡張する作業。過去のコードの理解力が求められます。
・データベースとの連携
SQL Serverなどと接続し、データの取得・更新処理を実装。SQLやADO.NETの知識も必須です。
・テスト・運用・保守
実装後のテストや、不具合修正、システムの安定運用に関わります。
多くの場合、VB.NETエンジニアはチームでの開発に参加し、設計書に基づいて実装から保守までを一貫して担当します。特に業務知識(販売、会計、物流など)があると、より高く評価される傾向があります。
3.未経験からVB.NETエンジニアに転職する方法
未経験からのVB.NETエンジニア転職も不可能ではありません。以下のステップを踏むのがおすすめです。
・基礎文法の習得
書籍やオンライン教材でVB.NETの基本構文を学ぶ。
・簡単なアプリを作る
Windowsフォームなどを使って業務ツール風アプリを自作してみる。
・GitHubでコード公開
自作アプリを公開することで、実績としてアピール可能。
・転職エージェントの活用
ITに強いエージェントに相談し、VB.NET案件を紹介してもらう。
4.VB.NETエンジニアの平均年収
VB.NETエンジニアの年収は、経験やスキルレベル、勤務エリアによって異なります。
・未経験〜3年程度:年収 約350万〜450万円
・実務経験3〜5年程度:年収 約450万〜550万円
・経験5年以上・リーダークラス:年収 約550万〜700万円以上も可能
特に、業務系アプリケーションの開発経験や、SQL Serverとの連携、既存システムの保守・改修スキルがあると高く評価されます。また、VB.NETに加えてC#やASP.NET、クラウド環境への対応力がある人材は、転職市場でも需要が高く、年収アップに直結するケースが多いです。
5.VB.NETエンジニアの需要
VB.NETは一部では古い言語と見なされがちですが、現在でも多くの企業システムにおいて現役で使用されています。特に販売管理、在庫管理、勤怠システムなどの業務系アプリケーションでは、VB.NETで構築されたシステムが今も稼働しており、その保守や機能追加を行うVB.NETエンジニアの需要は安定しています。
また、大規模なシステムを一から作り直すには多くのコストと時間がかかるため、多くの企業では既存システムを延命させながら部分的に改修を続けているのが現状です。そのため、VB.NETに精通した人材はレガシーシステムを扱う現場において非常に重宝されています。
特に製造業、金融、医療、公共機関など、レガシー技術が多く残る分野では、VB.NETエンジニアの求人は今後も一定数存在すると考えられます。加えて、C#やSQL、ASP.NETなど他の関連スキルを併せ持つ人材は、移行プロジェクトなどにも対応できるため、より高い評価を受ける傾向にあります。
今後、新規開発でVB.NETが採用されるケースは減少していく可能性があるものの、保守・改修という観点では今後も10年単位でニーズが続く分野だといえるでしょう。
6.VB.NETエンジニアの転職で評価されるスキル・経験
VB.NETエンジニアとして転職市場で高く評価されるためには、単にVB.NETの知識だけでなく、関連スキルや実務経験も重要です。まず、VB.NETを使った実務経験は必須であり、特に業務システムの設計・開発・保守に携わった経験があると強みになります。
また、SQL ServerやOracleなどのデータベースと連携した開発経験も非常に評価されます。業務アプリケーションではデータベース操作が中心となるため、SQLの知識と効率的なデータベースアクセス技術は求められます。
さらに、VB.NET以外のプログラミング言語、特にC#やASP.NETのスキルを持っていると、最新の.NET技術への対応力を示せるため転職時に有利です。チーム開発の経験やバージョン管理ツール(Gitなど)の使用経験もプラスとなります。
加えて、問題解決能力や業務理解力、コミュニケーション能力も高く評価されるポイントです。業務要件を的確に把握し、現場のニーズに応じた柔軟な対応ができるエンジニアは企業からの信頼が厚いです。
7.VB.NETに関するよくある質問(FAQ)
Q1. VB.NETはもう古い言語ですか?
➡ 一部では古いとされますが、現場ではまだまだ活用されています。特に保守系案件では重宝されています。
Q2. VB.NETからC#への転向は簡単ですか?
➡ .NET共通の構造が多いため、VB.NET経験者は比較的スムーズにC#を習得できます。
Q3. 未経験でも仕事は見つかりますか?
➡ 少数ですがあります。特に社内SEや受託会社では、VB.NET保守案件の入口として採用されるケースがあります。
VB.NETは一見ニッチな分野に思えますが、安定した需要があり、転職市場では重宝されるスキルの一つです。特に企業の業務アプリ開発・保守において、今後数年間は価値を保ち続けると考えられます。
未経験からでも学びやすく、スキルを積めば年収アップやC#など他言語への展開も可能です。今からでも遅くありません。VB.NETエンジニアとしてのキャリアを、ぜひ一歩踏み出してみてください!
著者: Trang Admin
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