近年、「バックエンドはオワコン(終わったコンテンツ)」という言葉をSNSや開発コミュニティで耳にすることが増えました。しかし、実際の現場ではどうなのでしょうか? 本記事では、バックエンド技術の現状と将来性、そして今後必要となるスキルやキャリア戦略について、現役の技術ブログライター視点でわかりやすく解説していきます。

- 1. 1.「バックエンドはオワコン」と言われる理由とは?
- 2. 2.実際の現場で使われているバックエンド技術
- 3. 3.バックエンドエンジニアに今求められるスキルセット
- 3.1. API設計力
- 3.2. 認証・セキュリティ知識
- 3.3. 非同期処理とスケーラビリティ
- 3.4. クラウドプラットフォームとの連携
- 3.5. CI/CDとテスト自動化
- 3.6. ソフトスキル(上流工程への対応)
- 4. 4.バックエンド開発は今後どうなる?将来性とキャリア戦略
- 4.7. なぜバックエンドはなくならないのか?
- 4.8. 今後の技術トレンドと求められる力
- 4.9. キャリアアップのための戦略
- 5. 5.バックエンドからフルスタックへ:学びのステップと実践方法
- 5.10. 学習のステップ(おすすめ順)
- 5.11. フルスタックを目指すメリット
1.「バックエンドはオワコン」と言われる理由とは?
「バックエンドはオワコン」と言われる背景には、近年の技術の進化と開発スタイルの変化があります。
・サーバーレスやBaaSの普及:Firebase、Supabaseなどにより、ログイン・DB処理が簡単に実装できる。
・フロントエンドの高機能化:Next.jsやNuxt 3のようなフレームワークでAPI統合も可能に。
・ノーコード/ローコードの拡大:非エンジニアでもWebサービスを構築可能な時代へ。
こうした変化から、「もうバックエンドはいらないのでは?」という見方が生まれました。しかしこれは一部のケースに限った話です。実際の業務では、複雑な処理やセキュリティ要件を満たすためのバックエンド開発が依然として必要不可欠です。
2.実際の現場で使われているバックエンド技術
バックエンドは「オワコン」どころか、現場では日々モダンな技術が使われています。ここでは、実際の開発現場でよく採用されている代表的な技術スタックを紹介します。
・ Node.js(Express / NestJS)
JavaScript / TypeScriptベースでAPI開発が高速に行える。フロントとの親和性も高く、スタートアップから大企業まで幅広く活用。
・ Python(FastAPI / Django)
機械学習やデータ処理に強く、AI系プロジェクトやプロトタイピングで人気。FastAPIは高速なAPI開発に最適。
・ Go
高パフォーマンスかつ軽量で、マイクロサービスアーキテクチャに最適。スケーラビリティ重視の開発に多く使われる。
・ Java / Spring Boot
エンタープライズ領域や金融系システムで定番の選択肢。堅牢性と長期運用に向いた技術スタック。
・ PHP(Laravel) / Ruby on Rails
中小企業やWeb系スタートアップに根強い人気。迅速な開発が可能で、学習コストも低め。
その他の通信技術
・GraphQL:柔軟なデータ取得が可能
・gRPC:高速なサービス間通信に活躍
・WebSocket:リアルタイム通信に対応
これらの技術により、バックエンドはAPIサーバー以上の役割を担うようになっています。
3.バックエンドエンジニアに今求められるスキルセット
現代のバックエンド開発は、単なるAPI作成にとどまらず、システム全体の構成・品質・セキュリティに深く関わるポジションです。以下のスキルが特に重要です。
API設計力
・REST / GraphQLによる拡張性の高いAPI設計
・OpenAPI(Swagger)による仕様管理
認証・セキュリティ知識
・JWT、OAuth2などの認可方式
・CORS、CSRF、XSS対策などの基本セキュリティ対策
非同期処理とスケーラビリティ
・メッセージキュー(RabbitMQ、Kafka)を用いた非同期設計
・Redisなどのキャッシュ戦略でパフォーマンス最適化
クラウドプラットフォームとの連携
・AWS / GCP / Firebase の各種サービス理解と統合
・サーバーレス(Lambda, Cloud Functions)への対応力
CI/CDとテスト自動化
・GitHub Actions、CircleCIなどでのCI/CD構築
・ユニットテスト・統合テストの設計と実装
ソフトスキル(上流工程への対応)
・設計レビュー・コードレビュー経験
・チームマネジメント・技術リードとしてのスキル
このように、バックエンドエンジニアには「システム全体を見渡す視点」と「クラウド・セキュリティへの対応力」が求められる時代です。
4.バックエンド開発は今後どうなる?将来性とキャリア戦略
「バックエンドはオワコン」と言われる一方で、現場ではその重要性はむしろ高まっています。以下の点から、バックエンドは今後も不可欠な技術領域だと言えます。
なぜバックエンドはなくならないのか?
・データ処理・業務ロジックの中心:ビジネスロジックの多くはバックエンドで処理される
・セキュリティ制御の要:認証・認可、ログ管理などフロントでは担えない機能が集中
・複雑なインフラ連携:クラウド、外部API、分散システムとの連携が求められる
今後の技術トレンドと求められる力
・サーバーレスとマイクロサービスの普及 → 分散設計力・クラウドアーキテクチャ設計が重要に
・エッジコンピューティングやリアルタイム処理 → 高速かつ効率的なバックエンドが求められる
・フルリモート・副業案件の増加 → 柔軟な働き方+高単価のチャンス
キャリアアップのための戦略
・クラウド技術(AWS, GCP)を深く学ぶ・パフォーマンスチューニング・セキュリティ強化に対応できる力を身につける
・チームリードや技術選定の経験を通して上流工程へ
5.バックエンドからフルスタックへ:学びのステップと実践方法
バックエンドに強みを持つエンジニアが、フロントエンドの技術も身につけて「フルスタック化」する流れは年々加速しています。需要が高く、フリーランス・副業案件にも有利です。
学習のステップ(おすすめ順)
・HTML / CSS / JavaScript / TypeScript の基礎をしっかり習得
・React または Vue を使ってSPA(シングルページアプリ)を作成
・Next.js / Nuxt を使って SSR + API連携を体験
・Firebase / Supabase / MongoDB などのBaaSと連携して実装
・GitHub にコード公開+ポートフォリオ作成 → 転職・案件応募に活用
フルスタックを目指すメリット
・技術の幅が広がることで市場価値が向上
・1人でのサービス構築やスタートアップ参画が可能に
・転職・副業どちらにも強いキャリアを構築
「バックエンドはオワコン」という言葉が飛び交う一方で、現場では依然として重要かつ進化し続けている技術領域です。時代の変化に合わせてスキルをアップデートすれば、バックエンドエンジニアはこれからも必要とされ続けるでしょう。
自分の強みを活かしつつ、クラウドやフロントエンドにも触れてみることで、より柔軟で安定したキャリアが築けます。今こそ、再びバックエンドの魅力を見直してみませんか?
著者: Trang Admin
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