Python製のWebフレームワークであるDjangoは、シンプルかつ強力な構造を持ち、初心者からプロフェッショナルまで幅広く利用されています。とはいえ、初めてDjangoに触れる方にとって、プロジェクトのディレクトリ構成や各ファイルの役割は少し取っつきにくいかもしれません。本記事では、Djangoプロジェクトを構成する基本的なファイルとディレクトリの意味や用途について、わかりやすく丁寧に解説します。構造を理解することで、よりスムーズな開発や保守が可能となるはずです。

1. Djangoとは?
Djangoは、Python製のWebアプリケーションフレームワークで、以下のような特徴を持っています。
・MTV(Model-Template-View)アーキテクチャ
・強力な管理画面(Admin)
・セキュリティ機能が充実
・ORM(Object Relational Mapper)によるDB操作
→ 少ないコード量で生産性高く開発できる点が人気の理由です。
2. Djangoプロジェクトとアプリの違い
・プロジェクト:Django全体の設定・構成(ルートディレクトリ)
・アプリ:各機能単位のコンポーネント(例:ブログ、会員管理など)
例:ブログサイトを作る場合、project_blog
がプロジェクト、posts
やusers
がアプリになります。
3. Djangoプロジェクトの基本構成と各ファイルの役割
Djangoでプロジェクトを作成すると、以下のようなディレクトリ構成が生成されます。
manage.py
・プロジェクト操作用のコマンドラインツール
・例:python manage.py runserver
, makemigrations
, createsuperuser
など
settings.py
データベース、インストール済みアプリ、テンプレート、静的ファイルなどを設定
urls.py
・URLとViewのマッピング
・各アプリのurls.py
とルーティング連携も可能
wsgi.py
/ asgi.py
・デプロイ(本番環境)用の起動ポイント
・WSGI:同期処理、ASGI:非同期処理に対応
4. アプリケーションの構造とベストプラクティス
アプリを作成すると、以下のような構成になります。
・models.py
:データベースモデルの定義
・views.py
:ビジネスロジックとレスポンス定義
・templates/
:HTMLテンプレート
・static/
:CSSやJSなどの静的ファイル
ヒント: urls.py
, forms.py
を分けて、責務を明確にすると、拡張しやすくなります。
5. 仮想環境と依存関係管理
仮想環境(venv)
→ プロジェクトごとにPython環境を分離できます。
依存関係管理
→ チームや本番環境で同じパッケージバージョンを再現可能。
6. 複数アプリ構成時の設計
Djangoは機能単位でアプリを分けるのが基本です。
例:
注意: アプリ間の依存関係は極力少なくし、共通コードは core/
や common/
へ分離するとよいでしょう。
7. 実際のプロジェクト構造例
以下は、実際の中規模Djangoプロジェクトの構成例です。
・設定ファイルを base
, dev
, prod
に分離
・アプリごとの責任範囲を明確化
・templates
, static
, media
はグローバルで配置
Djangoのプロジェクト構成を正しく理解することは、開発の効率化だけでなく、コードの保守性や拡張性の向上にもつながります。特に複数人でのチーム開発や本番環境へのデプロイを見据えた設計において、構成を把握しておくことは非常に重要です。今回紹介した各ファイルの役割やベストプラクティスを参考にしながら、自分のプロジェクトに最適な構成を設計してみてください。Djangoの魅力を最大限に引き出す第一歩として、ぜひ本記事を活用していただければ幸いです。
著者: Trang Admin
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