KotlinやJavaを学び始めた多くの人が、クラスやメソッドは書けるのに「正しい設計が分からない」と感じます。その原因は、オブジェクト指向を“書き方のルール”として捉えてしまうことにあります。本記事では、KotlinとJavaの違いを語る前に、両者が共有しているオブジェクト指向の構造そのものを掘り下げ、「なぜその形になるのか」を理解できる状態を目指します。
1. オブジェクト指向は「処理」ではなく「責任」を扱う
初心者が最初にやりがちなのは、「この処理をどこに書くか」から考えることです。
しかし、オブジェクト指向の出発点は処理ではありません。誰がその責任を持つべきかです。
例えば、
・データを保持する責任
・状態を変更する責任
・外部からの要求に応える責任
これらを一つの場所にまとめるために、オブジェクトという単位が存在します。
この発想は、KotlinでもJavaでも一切変わりません。
2. クラスが存在する本当の理由
よくある説明では、「クラスは設計図、オブジェクトは実体」と言われますが、これだけでは不十分です。
実務的に見ると、クラスとは責任の境界を固定するための仕組みです。
・このクラスは何を知ってよいのか
・何を変更してよいのか
・何を外部に公開するのか
これをコードとして固定する役割を持ちます。
KotlinもJavaも、この境界をクラスで表現する点は完全に共通です。
3. KotlinとJavaに共通する設計構造
オブジェクトの内部構造
ここで重要なのは、状態と振る舞いが必ずセットで扱われるという点です。
これは文法ではなく、設計の前提条件です。
4. オブジェクト同士はどうやって協調するのか
オブジェクト指向の世界では、プログラムは「処理の流れ」ではなく責任を持つオブジェクト同士の協調として構成されます。
構造イメージ
[ 注文オブジェクト ]
状態を保持
処理を判断
↓ 要求
[ 支払いオブジェクト ]
自分の責任範囲で処理
重要なのは、「相手の内部を知らない」 seesず、依頼だけを行うという点です。
この関係性は、KotlinでもJavaでも全く同じです。
5. なぜKotlinとJavaは同じ考え方で学べるのか
Kotlinは新しい言語に見えますが、オブジェクト指向の前提構造はJavaと完全に一致しています。
違うのは、
・書き方
・表現の簡潔さ
・制約の強さ
であり、責任を分け、境界を守るという思想は共有されたままです。
そのため、オブジェクト指向を構造として理解していれば、言語が変わっても迷いません。
オブジェクト指向とは、処理を並べる考え方ではなく、責任を持つ単位を構造として組み立てる考え方です。KotlinとJavaは文法こそ異なりますが、状態と振る舞いをクラスに閉じ込め、オブジェクト同士が責任を分担するという土台は完全に共通しています。この構造を理解できれば、比較に頼らず、自分で設計を判断できるようになります。
著者: Trang Admin
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