ベトナム人ITエンジニア派遣で採用できる職種・スキル一覧

採用と人材の分野で役立つ記事、経験、知識の共有を統合します。

ベトナム人ITエンジニア派遣で検討できる職種と技術スキルを一覧で紹介。Java、Python、React、AI、AWS、QA、PM、BrSEなどの業務内容、選定ポイント、日本語能力、在留資格や派遣契約の注意点を解説します。

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目次
ベトナム人ITエンジニア派遣で採用できる職種・スキル一覧

ベトナム人ITエンジニア派遣で採用できる職種・スキル一覧【2026年版】

日本企業では、システム開発やDX推進、クラウド導入、AI活用などの取り組みに伴い、幅広いITスキルを持つ人材の確保が重要になっています。

しかし、社内で必要なエンジニアをすべて採用・育成することは簡単ではありません。

そこで、人材確保の選択肢として検討されているのが、ベトナム人ITエンジニアの派遣です。

ベトナム人ITエンジニアの活用を考えている日本企業の中には、次のような疑問を持つ担当者もいるでしょう。

「ベトナム人ITエンジニアには、どのような職種があるのか?」

「JavaやPythonなどの技術者を派遣で受け入れられるのか?」

「AI、クラウド、インフラ分野のエンジニアも対象になるのか?」

「PMやブリッジSEを採用することはできるのか?」

「必要な日本語能力や在留資格はどのように判断すればよいのか?」

ITエンジニアといっても、プログラミングを担当する人材から、システム設計、クラウド運用、品質保証、プロジェクト管理を担当する人材まで、さまざまな職種があります。

そのため、日本企業がベトナム人ITエンジニアの派遣を検討する際には、職種名だけでなく、担当業務に必要な技術スキルや経験を具体的に確認することが重要です。

本記事では、ベトナム人ITエンジニア派遣で検討できる職種・技術スキルの一覧、業務内容、日本語能力の考え方、エンジニアの選び方、派遣契約や在留資格の注意点について解説します。

※本記事でいう「派遣」は、日本国内における労働者派遣を中心に説明します。職種一覧は採用・受け入れを検討できる業務分野の例であり、個々の人材の確保可能性や在留資格の許可を保証するものではありません。

1. ベトナム人ITエンジニア派遣とは?

1.1 ITエンジニア派遣の仕組み

ITエンジニア派遣とは、派遣元企業が雇用するITエンジニアを、派遣先企業の指揮命令の下で業務に従事させる仕組みです。

例えば、日本企業のシステム開発部門でJavaエンジニアが必要になった場合、適切な派遣元企業を通じて、必要な技術を持つベトナム人エンジニアを受け入れる方法があります。

労働者派遣では、一般的に次のような役割分担になります。

派遣元企業

  • エンジニアとの雇用契約

  • 給与の支払い

  • 社会保険などの雇用管理

  • 教育訓練・キャリア形成支援

  • 派遣契約の管理

派遣先企業

  • 契約範囲内での業務指示

  • 担当タスクの管理

  • 派遣先として必要な就業管理

  • 安全で適切な就業環境の整備

  • 派遣料金の支払い

日本国内で労働者派遣事業を行うには、原則として厚生労働大臣の許可が必要です。

ベトナム人エンジニアを扱っている企業であっても、それだけで日本国内の労働者派遣事業を行えるわけではありません。

1.2 直接採用・SES・オフショア開発との違い

ベトナム人ITエンジニアを活用する方法には、労働者派遣以外にも選択肢があります。

活用方法 基本的な仕組み 業務上の指揮命令
ITエンジニア派遣 派遣元が雇用する技術者を受け入れる 派遣先企業
直接採用 日本企業がエンジニアを雇用する 雇用主である日本企業
SES・準委任 外部企業へ技術業務を委託する 原則として受託企業が自社の従業員を管理
オフショア開発 ベトナムの開発会社へ開発業務を委託する 正当な業務委託では受託企業側が管理

SESは独立した法定契約類型ではなく、実際の契約内容によって法的な扱いが異なります。

また、オフショア開発と日本国内でのIT派遣では、契約や在留資格、労務管理の条件が異なります。

2. ベトナム人ITエンジニア派遣で検討できる職種一覧

ベトナム人ITエンジニアの派遣では、Web開発、業務システム開発、クラウド、AI、品質保証など、さまざまな専門職が検討対象となります。

まずは代表的な職種と必要なスキルを一覧で確認しましょう。

職種 主な技術・スキル 主な担当業務
Javaエンジニア Java、Spring Boot、SQL 業務システム・バックエンド開発
Pythonエンジニア Python、Django、FastAPI Web API・データ処理
PHPエンジニア PHP、Laravel、MySQL Webシステム開発
C#/.NETエンジニア C#、.NET、SQL Server 企業向けシステム開発
JavaScript/TypeScriptエンジニア JavaScript、TypeScript、Node.js Webアプリ開発
フロントエンドエンジニア React、Vue.js、HTML、CSS Web画面の設計・実装
モバイルアプリエンジニア Swift、Kotlin、Flutter iOS・Androidアプリ開発
クラウドエンジニア AWS、Azure、GCP クラウド設計・構築・運用
インフラエンジニア Linux、Windows Server、ネットワーク サーバー・基盤構築
DevOps/SREエンジニア Docker、Kubernetes、Terraform、CI/CD 開発運用・信頼性向上
データエンジニア Python、SQL、ETL、データ基盤 データ収集・加工・連携
AI・機械学習エンジニア Python、PyTorch、TensorFlow AIモデル開発・運用
QA・テストエンジニア テスト設計、Selenium、Playwright 品質保証・テスト自動化
セキュリティエンジニア 脆弱性診断、IAM、SIEM セキュリティ対策
組込みエンジニア C、C++、RTOS 組込みソフトウェア開発
ブリッジSE(BrSE) 日本語、要件理解、設計・調整 日越チーム間の技術調整
PM・PMO 進捗管理、リスク管理、要件整理 プロジェクト運営・管理

※表に示した技術は代表例です。実際の必要スキルは案件によって異なります。人材の確保可能性については、派遣元企業への個別確認が必要です。

IPAの「DX推進スキル標準」でも、ソフトウェアエンジニア、データサイエンティスト、データマネジメント、サイバーセキュリティなど、DXに関わる人材の役割やスキルが整理されています。

3. Web・業務システム開発で活用するエンジニア

3.1 Javaエンジニア

Javaエンジニアは、業務システムやWebアプリケーションなどの開発を担当します。

主な技術スキル

  • Java

  • Spring Boot

  • Spring Framework

  • SQL

  • PostgreSQL・MySQL

  • REST API

  • JUnit

  • Git

担当業務の例

  • 企業向け業務システムの開発

  • Web APIの設計・実装

  • 既存システムの改修

  • データベース連携

  • 単体テスト・結合テスト

Javaエンジニアを選ぶ際には、プログラミング経験だけでなく、担当したシステムの規模や設計経験も確認するとよいでしょう。

例えば、詳細設計から実装まで担当する人材と、要件定義や基本設計まで対応する人材では、求められる能力が異なります。

3.2 Pythonエンジニア

Pythonは、Web開発、データ処理、AIなど、幅広い分野で使用されるプログラミング言語です。

主な技術スキル

  • Python

  • Django

  • FastAPI

  • Flask

  • SQL

  • Pandas

  • pytest

  • Git

担当業務の例

  • Webアプリケーション開発

  • API開発

  • データ加工・自動処理

  • 社内業務の自動化

  • AIシステムとの連携

Pythonエンジニアを採用する際には、Web開発が得意なのか、データ分析やAIに強みがあるのかを分けて確認することが重要です。

3.3 PHPエンジニア

PHPエンジニアは、Webサイトや業務システム、CMSなどの開発を担当します。

主な技術スキル

  • PHP

  • Laravel

  • Symfony

  • MySQL

  • PostgreSQL

  • JavaScript

  • Git

担当業務の例

  • Webサービス開発

  • ECサイト開発

  • 既存PHPシステムの改修

  • CMSのカスタマイズ

  • API連携

特に既存システムの保守・改修では、使用しているPHPのバージョンやフレームワークの経験を確認しましょう。

3.4 C#・.NETエンジニア

C#・.NETエンジニアは、企業向け業務システムやWebアプリケーションなどで活用が考えられます。

主な技術スキル

  • C#

  • .NET・ASP.NET Core

  • SQL Server

  • Entity Framework

  • Azure

  • Visual Studio

担当業務の例

  • 基幹業務システム開発

  • 社内Webアプリ開発

  • 既存システムのリプレース

  • Microsoft製品との連携

3.5 フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、Webアプリケーションの画面やユーザーインターフェースを担当します。

主な技術スキル

  • HTML・CSS

  • JavaScript

  • TypeScript

  • React

  • Vue.js

  • Next.js

  • 状態管理

  • UIテスト

担当業務の例

  • Web画面の実装

  • UIコンポーネントの開発

  • APIとの連携

  • 画面表示速度の改善

  • レスポンシブデザインへの対応

フロントエンド開発では、画面を作れるだけでなく、保守性やアクセシビリティ、パフォーマンスへの理解も重要です。

4. モバイルアプリ開発で活用するエンジニア

スマートフォン向けアプリの開発では、iOS・Androidそれぞれの専門技術や、クロスプラットフォーム開発のスキルが必要です。

職種 主なスキル 担当業務
iOSエンジニア Swift、SwiftUI、Xcode iOSアプリ開発
Androidエンジニア Kotlin、Jetpack Compose Androidアプリ開発
Flutterエンジニア Dart、Flutter 複数OS向けアプリ開発
React Nativeエンジニア React Native、TypeScript クロスプラットフォーム開発

例えば、既存のiOSアプリを改修する場合はSwiftの実務経験が重要です。

一方、新規アプリをiOSとAndroidの両方で展開する場合は、Flutterなどの技術が選択肢となります。

ただし、採用する技術は既存システムや開発要件に合わせて判断する必要があります。

5. クラウド・インフラ・DevOps系エンジニア

5.1 クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどを利用したシステムの設計・構築・運用を担当します。

主な技術スキル

  • AWS

  • Microsoft Azure

  • Google Cloud

  • Linux

  • ネットワーク

  • Terraform

  • IAM

  • 監視・ログ管理

担当業務の例

  • クラウド環境の設計

  • サーバー・ネットワーク構築

  • クラウド移行

  • インフラ運用・監視

  • コスト最適化

5.2 インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなど、システムを支える基盤の構築・運用を担当します。

主な技術スキル

  • Linux

  • Windows Server

  • TCP/IP

  • DNS

  • 仮想化

  • シェルスクリプト

  • 運用監視ツール

オンプレミス環境とクラウド環境のどちらを担当するのかによって、必要なスキルが異なります。

5.3 DevOps・SREエンジニア

DevOps・SREエンジニアは、システム開発と運用の連携や、サービスの信頼性向上を支援します。

主な技術スキル

  • Docker

  • Kubernetes

  • Terraform

  • GitHub Actions

  • GitLab CI/CD

  • Prometheus

  • Grafana

  • Linux

担当業務の例

  • CI/CDパイプラインの構築

  • デプロイ作業の自動化

  • システム監視

  • 障害対応の改善

  • インフラ構成管理

SREでは、ツールの操作経験だけでなく、可用性や障害対応、運用改善の経験を確認することが重要です。

6. AI・データ関連で検討できるエンジニア

6.1 AI・機械学習エンジニア

AI・機械学習エンジニアは、機械学習モデルの開発や評価、実サービスへの組み込みなどを担当します。

主な技術スキル

  • Python

  • PyTorch

  • TensorFlow

  • scikit-learn

  • 機械学習

  • 深層学習

  • MLOps

  • モデル評価

担当業務の例

  • 予測モデルの開発

  • 画像認識

  • 自然言語処理

  • 推論APIの開発

  • モデルの運用・改善

AIエンジニアを選ぶ際には、研究用モデルの作成経験と、本番システムへの導入経験を分けて確認しましょう。

6.2 生成AI・LLMアプリケーションエンジニア

生成AIの導入を検討する企業では、LLMを利用した業務システムや社内ツールの開発経験を持つ人材も選択肢となります。

主な技術スキル

  • Python

  • LLM API

  • RAG

  • ベクトル検索

  • プロンプト設計

  • モデル評価

  • API連携

  • 情報セキュリティ

担当業務の例

  • 社内AIチャットボットの開発

  • 文書検索システムの構築

  • AIによる業務支援機能の開発

  • 生成AIの評価・改善

生成AI分野では、単にAIツールを使えることと、信頼性のある業務システムを構築できることは異なります。

個人情報の取り扱い、回答品質、モデルの評価方法なども確認する必要があります。

6.3 データエンジニア

データエンジニアは、企業内のデータを収集・加工・統合し、分析やAI活用のための基盤を構築する職種です。

主な技術スキル

  • Python

  • SQL

  • ETL・ELT

  • データウェアハウス

  • BigQuery

  • Snowflake

  • Apache Airflow

  • データ品質管理

担当業務の例

  • データパイプラインの構築

  • データ基盤の整備

  • データ連携

  • データ品質の改善

  • 分析環境の構築

6.4 データサイエンティスト

データサイエンティストは、統計やデータ分析を用いて、業務課題の解決を支援します。

主なスキル

  • Python

  • SQL

  • 統計学

  • 機械学習

  • データ可視化

  • 仮説検証

  • ビジネス理解

データエンジニアとデータサイエンティストは役割が異なるため、採用時には業務範囲を明確にする必要があります。

7. QA・テスト・セキュリティ分野の職種

7.1 QAエンジニア

QAエンジニアは、システムの品質を確保するためのテスト計画や品質改善を担当します。

主なスキル

  • テスト設計

  • テストケース作成

  • 不具合分析

  • APIテスト

  • Selenium

  • Playwright

  • Appium

  • テスト自動化

担当業務の例

  • テスト計画の作成

  • 単体テスト・結合テストの支援

  • 自動テストの構築

  • 不具合の記録・分析

  • 品質改善の提案

QAエンジニアを選ぶ際には、テストを実行するだけでなく、テスト設計や品質改善にどこまで対応できるかを確認しましょう。

7.2 セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、システムやネットワークのリスクを分析し、適切な対策を実施する役割を担います。

主なスキル

  • 脆弱性診断

  • ネットワークセキュリティ

  • クラウドセキュリティ

  • IAM

  • ログ分析

  • SIEM

  • インシデント対応

セキュリティ分野では、技術力だけでなく、機密情報の管理や業務権限、社内ルールの遵守も重要です。

8. 組込み・IoT分野のエンジニア

Webシステム以外では、組込みソフトウェアやIoTに関する技術者も検討対象となります。

主な技術スキル

  • C

  • C++

  • 組込みLinux

  • RTOS

  • マイコン

  • デバイス通信

  • 組込みソフトウェア設計

  • デバッグ・テスト

担当業務の例

  • 組込みソフトウェアの開発

  • 制御プログラムの実装

  • IoTデバイスとの連携

  • 組込みシステムのテスト

  • 既存プログラムの改修

組込み分野では、製品やハードウェアへの理解が必要となるため、対象機器に近い実務経験を確認することが重要です。

9. BrSE・PM・PMOなどの上流工程を担当する職種

9.1 ブリッジSE(BrSE)

ブリッジSEは、日本企業とベトナムの開発チームの間で、技術的な情報共有や仕様調整を支援する役割です。

主なスキル

  • 日本語での技術コミュニケーション

  • システム設計の知識

  • 要件整理

  • 仕様書作成

  • 課題管理

  • 技術的な説明能力

担当業務の例

  • 日本側との仕様確認

  • 開発チームへの技術情報の共有

  • 課題・進捗の調整

  • 設計内容の確認

  • 会議・議事録の支援

BrSEは、単に日本語を翻訳するだけの役割ではありません。

技術的な理解や調整能力が重要です。

9.2 プロジェクトマネージャー(PM)

PMは、システム開発プロジェクトの計画や進捗、リスクなどを管理する職種です。

主なスキル

  • プロジェクト計画

  • 進捗管理

  • リスク管理

  • ステークホルダー調整

  • 品質・コスト管理

  • 要件理解

  • チーム運営

PM候補者を評価する際には、過去に管理したプロジェクトの規模や、実際に担当した責任範囲を確認する必要があります。

9.3 PMO

PMOは、プロジェクト管理を支援する役割です。

具体的な業務は組織や案件によって異なりますが、以下のような内容が考えられます。

  • 進捗・課題の可視化

  • 会議資料の作成

  • プロジェクト管理ルールの整備

  • リスク情報の整理

  • 関係者への報告支援

PMとPMOは異なる役割であるため、求人要件ではどちらの業務を担当するのか明確にしましょう。

10. 日本語能力はどのくらい必要?

ベトナム人ITエンジニアを日本企業が受け入れる際、日本語能力は重要な評価項目の一つです。

ただし、すべての職種で同じ日本語レベルが必要になるわけではありません。

10.1 職種・担当業務による違い

担当業務 日本語能力の考え方
プログラミング中心 チームの使用言語と仕様理解が重要
設計・仕様確認 技術的な説明や質問ができる能力
QA・テスト 不具合内容や再現手順を説明する能力
インフラ運用 障害・作業内容を正確に共有する能力
BrSE 日越チーム間の高度な技術調整能力
PM・PMO 顧客・関係者との会議・調整能力

JLPTのN2やN3などは参考指標となりますが、資格を持っているだけで実務上のコミュニケーション能力が保証されるわけではありません。

例えば、顧客との要件定義を担当する場合、会議での説明や質問、文書作成などの能力を確認する必要があります。

一方、英語を使用する開発チームでは、英語による技術コミュニケーションが重要になる場合があります。

10.2 技術力と日本語能力を分けて評価する

日本語で流暢に話せることと、高度なシステム開発ができることは同じではありません。

そのため、採用時には以下を分けて確認しましょう。

  • 技術的な知識

  • 実務経験

  • 設計・問題解決能力

  • 日本語または英語での説明能力

  • チームでの協働能力

必要な言語能力を職務に合わせて設定することで、より適切な候補者を評価できます。

11. 経験レベル別に必要なスキルを整理する

同じJavaエンジニアやPythonエンジニアでも、経験レベルによって担当できる業務は異なります。

レベル 期待する業務の例 確認したい能力
ジュニア 指示に基づく実装・テスト 基本知識、実装経験
ミドル 詳細設計・実装・レビュー 自律的な開発、問題解決
シニア 設計判断・技術的な改善 アーキテクチャ、品質、指導
テックリード 技術方針・チーム支援 技術選定、レビュー、調整
PM・管理職 計画・進捗・リスク管理 管理経験、意思決定支援

※上記は一般的な職務レベルを整理した例であり、経験年数による一律の分類ではありません。

例えば「実務経験5年」と記載されていても、担当工程やプロジェクトの規模によってスキルは異なります。

採用時には、年数よりも実際の業務経験と成果を確認することが重要です。

12. プロジェクト別に選ぶITエンジニアの組み合わせ

日本企業が複数のITエンジニアを受け入れる場合、プロジェクトの内容に応じて必要な職種を組み合わせることが考えられます。

12.1 Webサービス開発

職種 担当業務
バックエンドエンジニア API・データベース開発
フロントエンドエンジニア Web画面の実装
QAエンジニア テスト・品質保証
PM・技術リーダー 進捗・技術調整

12.2 業務システムの開発・改修

職種 担当業務
JavaまたはC#エンジニア 業務ロジック・機能開発
データベースに強いエンジニア SQL・データ連携
QAエンジニア 回帰テスト・不具合確認
SE・PM 設計・課題管理

12.3 AIシステム開発

職種 担当業務
AI・機械学習エンジニア AIモデルの設計・評価
Pythonエンジニア API・アプリケーション実装
データエンジニア データ基盤・前処理
クラウドエンジニア 実行環境・運用基盤

12.4 クラウド移行・インフラ改善

職種 担当業務
クラウドエンジニア クラウド環境の設計・構築
インフラエンジニア サーバー・ネットワーク
DevOps/SRE 自動化・監視・運用改善
セキュリティエンジニア 設定・権限・リスク確認

上記の組み合わせはあくまで例です。

一人のエンジニアが複数の役割を担当できる場合もありますが、必要なスキルや業務負荷を考慮して配置することが重要です。

13. ベトナム人ITエンジニアを選ぶ際のチェックポイント

派遣元企業へ候補者の紹介を依頼する際には、必要な職種とスキルを具体的に伝えましょう。

13.1 技術スキル

プログラミング言語やフレームワークの名称だけでなく、実際の開発経験を確認します。

例えば、以下のような項目です。

  • 使用した技術

  • 担当した開発工程

  • プロジェクトの規模

  • 設計・レビュー経験

  • テスト経験

  • 障害対応・改善経験

13.2 プロジェクト経験

同じ技術を使用していても、Webサービス、金融システム、製造業向けシステムなど、開発対象によって必要な知識は異なります。

自社の業務に近い経験があるか確認するとよいでしょう。

13.3 コミュニケーション能力

業務上の報告や相談、仕様確認が適切に行えるかを確認します。

日本語能力だけでなく、分からないことを質問できるか、問題を整理して説明できるかも重要です。

13.4 勤務条件・契約条件

派遣契約では、以下の項目を確認する必要があります。

  • 就業場所

  • 担当業務

  • 派遣期間

  • 就業日・就業時間

  • 時間外労働の条件

  • 派遣料金

  • 責任者・指揮命令者

  • 契約終了・更新の条件

14. ベトナム人ITエンジニア派遣の法的注意点

14.1 労働者派遣事業の許可を確認する

日本国内で労働者派遣事業を行うには、原則として厚生労働大臣の許可が必要です。

日本企業がベトナム人エンジニアを派遣で受け入れる場合、派遣元企業の許可状況を確認しましょう。

14.2 在留資格は担当業務によって判断される

ベトナム人ITエンジニアが日本国内で専門的なIT業務に従事する場合、「技術・人文知識・国際業務」などの在留資格が該当することがあります。

ただし、職種名だけで在留資格が決まるわけではありません。

本人の学歴・職歴、実際の担当業務、雇用契約などを踏まえて審査されます。

また、すべてのIT関連業務が同じ在留資格で認められるとは限りません。

14.3 2026年の派遣形態に関する運用に注意

出入国在留管理庁は、在留資格「技術・人文知識・国際業務」で派遣形態により就労する場合について、2026年3月9日以降の申請に関する提出書類と運用を変更しました。

主な注意点として、以下があります。

  • 申請時点で派遣先が確定している必要がある

  • 派遣先での業務内容や契約期間に関する資料が必要となる

  • 派遣契約期間に応じて在留期間が判断される

  • 審査時に派遣先へ業務内容などの確認が行われる場合がある

なお、2026年中にも関連する案内が更新されているため、申請時には出入国在留管理庁の最新情報を確認することが重要です。

14.4 派遣とSESを混同しない

労働者派遣では、派遣先企業が派遣労働者に対して業務上の指揮命令を行います。

一方、真正な準委任型SESでは、原則として受託企業が自社の従業員を管理します。

契約上はSESや業務委託であっても、実態として発注企業が受託企業の従業員へ直接指揮命令を行っている場合、偽装請負などの問題が生じる可能性があります。

契約名称だけでなく、実際の業務管理方法に合った契約形態を選びましょう。

14.5 派遣期間・待遇確保のルール

労働者派遣では、派遣期間制限や派遣労働者の待遇確保などのルールも確認する必要があります。

特に、中長期的な受け入れを考える場合は、契約期間を自由に延長できるとは限りません。

派遣会社と協力し、法令に沿った受け入れ体制を整えることが重要です。

15. ベトナム人ITエンジニア派遣の導入手順

STEP 1:必要な職種・スキルを整理する

最初に、どのようなエンジニアが必要なのかを明確にします。

例えば「Javaエンジニア2名」だけでなく、Spring Boot経験、基本設計経験、SQLスキルなどを整理するとよいでしょう。

STEP 2:業務内容と勤務条件を定める

担当工程、勤務地、就業時間、契約期間などを設定します。

STEP 3:派遣元企業を比較する

労働者派遣事業の許可状況、候補者の専門性、サポート体制などを確認します。

STEP 4:候補者の技術評価を行う

スキルシートや技術面談、必要に応じたコーディングテストなどで、職務に必要な能力を確認します。

なお、労働者派遣では、紹介予定派遣などの例外を除き、派遣先による派遣労働者の事前面接・選考に制限があります。通常の直接採用面接と同じ方法で候補者を選別しないよう、派遣元と手続きを確認する必要があります。

STEP 5:在留資格・契約条件を確認する

海外在住の人材を受け入れる場合は、在留資格や渡航準備に必要な手続きを確認します。

また、派遣契約に必要な事項を明確にします。

STEP 6:就業開始・受け入れ支援

就業開始前には、業務ルール、情報セキュリティ、連絡方法、開発環境などを説明します。

STEP 7:就業状況を定期的に確認する

就業開始後は、派遣元企業と連携し、業務上の課題や必要なサポートについて確認します。

16. ベトナム人ITエンジニア派遣に関するFAQ

Q1. ベトナム人ITエンジニア派遣では、どのような職種を検討できますか?

Java、Python、PHP、C#、Reactなどの開発エンジニアをはじめ、クラウド、インフラ、AI、QA、BrSE、PMなど、さまざまな職種が検討対象となります。ただし、人材の確保可能性や法的な受け入れ条件は案件ごとに確認が必要です。

Q2. ベトナム人Pythonエンジニアを派遣で受け入れられますか?

適切な派遣元企業と契約し、業務内容や在留資格などの条件を満たす場合、検討できます。PythonによるWeb開発、データ処理、AI関連業務など、必要なスキルを具体的に確認しましょう。

Q3. AIエンジニアやクラウドエンジニアも対象になりますか?

対象として検討できます。ただし、専門性の高い職種では、必要な経験を持つ人材の確保に時間がかかる可能性があります。

Q4. BrSEとPMの違いは何ですか?

BrSEは主に日本側とベトナム側の技術的なコミュニケーションや仕様調整を支援する役割です。PMはプロジェクトの計画、進捗、品質、リスクなどの管理を担います。実際の担当範囲は案件によって異なります。

Q5. ベトナム人ITエンジニアにはJLPT N2が必要ですか?

すべての職種でJLPT N2が必須というわけではありません。必要な日本語能力は担当業務や使用言語によって異なります。資格だけでなく、実際の業務に必要な説明・理解能力を確認することが重要です。

Q6. ベトナム人ITエンジニアの派遣と直接採用はどちらがよいですか?

短中期的な人材確保や、自社の開発現場で必要な専門人材を受け入れたい場合は派遣が選択肢となります。一方、長期的な育成や組織内へのノウハウ蓄積を重視する場合は直接採用も検討できます。契約条件や法的制約を含めて判断しましょう。

Q7. 派遣先が事前に技術面接を行うことはできますか?

通常の労働者派遣では、紹介予定派遣などの例外を除き、派遣先が派遣労働者を特定する目的で事前面接や選考を行うことには制限があります。候補者のスキル確認方法については、派遣元企業と法令に沿って調整する必要があります。

Q8. ベトナム人ITエンジニアの派遣費用はどのように決まりますか?

技術スキル、経験、担当業務、勤務地、契約期間、稼働時間などによって異なります。見積もりでは月額派遣料金だけでなく、初期費用や追加費用の有無も確認しましょう。

まとめ|必要な職種とスキルを明確にしてベトナム人ITエンジニアを活用しよう

ベトナム人ITエンジニアの派遣では、Web開発、業務システム開発、モバイルアプリ、クラウド、AI、データ、QAなど、幅広い技術分野の人材を検討できます。

また、BrSEやPM、PMOなど、プロジェクトの上流工程や管理を担当する職種も選択肢となります。

ただし、必要なエンジニアを確保するためには、プログラミング言語の名称だけでなく、担当業務や技術経験を具体的に確認することが重要です。

特に、次のポイントを意識しましょう。

  • 必要な職種と担当業務を明確にする

  • 技術スキルと実務経験を確認する

  • 日本語・英語能力を職務に合わせて評価する

  • プロジェクトに必要な役割分担を整理する

  • 派遣元企業の許可・管理体制を確認する

  • 在留資格や派遣契約の条件を確認する

  • 受け入れ後のサポート体制を整える

重要なのは、「ベトナム人ITエンジニア」という大きな分類だけで人材を選ぶのではなく、自社の開発課題に合った専門スキルを持つ人材を適切な方法で活用することです。

日本企業が必要なIT人材を確保するためには、職種ごとのスキル要件を整理し、適切な採用・派遣・外部委託の方法を選択することが大切です。

ベトナム人ITエンジニアの派遣・採用をご検討中の企業様へ

「JavaやPythonのエンジニアを探している」「クラウドやAIに対応できるIT人材が必要」「BrSEやPMを活用したい」といった課題をお持ちではありませんか。

ベトナム人ITエンジニアの活用では、必要な技術、経験、言語能力、契約期間などによって最適な方法が異なります。

まずは、自社の開発業務や必要なスキルを整理し、外国人IT人材の採用・派遣に詳しい専門企業へ相談してみてはいかがでしょうか。


参考資料

IPA|DX推進スキル標準(DSS-P)概要

https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/dss/about_dss-p.html

IPA|デジタルスキル標準 資料ダウンロード

https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/dss/download.html

厚生労働省|労働者派遣事業について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/roudoushahakennjigyou.html

出入国在留管理庁|在留資格「技術・人文知識・国際業務」

https://www.moj.go.jp/isa/applications/status/gijinkoku

JETRO|日本で働くための在留資格

https://www.jetro.go.jp/hrportal/forprofessionals/status_of_residence.html

※本記事は2026年11月時点の公開情報に基づいて作成しています。記載した職種・技術は受け入れを検討できる業務の例であり、特定の派遣会社における人材の在籍・紹介可能性を示すものではありません。派遣契約、事前選考の制限、在留資格については、最新の法令と個別事情をご確認ください。

著者: System Admin

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ベトナム人qa・テストエンジニアを日本へ派遣する方法

ベトナム人QA・テストエンジニアを日本へ派遣する方法

2026年11月6日

IT業界での人材不足を背景に、ベトナム人QA・テストエンジニアを日本に派遣する方法について詳しく解説しました。高い技術力とコスト効率の良さが彼らの魅力であり、派遣プロセスや注意点を押さえることでプロジェクトを成功に導くことができます。