VBAとVBは名前が似ているものの、それぞれ用途や対象ユーザー、動作環境が異なる技術です。VBAは主にExcelやAccessなどのOffice製品内での業務自動化に強みを持ち、業務担当者や初心者でも手軽に扱えるのが特徴。一方、VB(Visual Basic)はWindows向けの独立したアプリケーション開発に使われ、より専門的なプログラマー向けの言語として長く利用されてきました。近年、ローコード・ノーコード開発が広がる中で、VBAとVBの役割や可能性はどのように変わっていくのか、両者の違いを踏まえつつ未来の活用法について考えてみましょう。
1.VBAとVBの基本的な違いとは?
2.現代における両者の使用シーン
VBAは今も企業の業務効率化ツールとして根強い人気があり、特にExcelでのデータ処理や帳票作成、Accessでのデータベース管理などで広く使われています。対してVBは、独立したデスクトップアプリケーションや業務システムの開発に使われ、特にカスタマイズ性や拡張性が求められる案件で強みを発揮しています。現代ではクラウドやWebアプリの台頭によりVBの役割も変化していますが、Windows環境の基幹システムでは依然として重要です。
3.ローコード/ノーコード時代における両者の立ち位置
昨今のIT業界は「ローコード」や「ノーコード」と呼ばれる、プログラミングの専門知識がなくてもアプリやシステムを開発できる手法が急速に広まっています。 これにより、これまで開発者に頼っていた作業が、業務担当者自身で実現可能になるケースが増えています。
VBAの強みと未来
VBAは依然として多くの企業の業務効率化の現場で使われています。 特にExcelなどOffice製品の柔軟性を活かし、「日々の定型作業の自動化」には欠かせない存在です。例えば、
・毎月の売上データ集計を自動化し、ボタン一つで報告書が完成するマクロ
・複数のExcelファイルから必要な情報だけを抽出し、統合レポートを作成するツール
など、現場の手作業を大幅に減らしています。
しかし、MicrosoftはPower Platform(Power AutomateやPower Apps)などのローコードツールを推進しており、これらを使うことでクラウド連携やモバイル対応も可能になります。今後は、VBAとこれらのツールの組み合わせで業務自動化の幅がさらに広がると期待されています。
VBの現状と将来性
Visual Basic(特にVB.NET)はかつてWindowsアプリ開発の主力でしたが、現在はC#などの言語にシフトしています。ただし、
・社内で使うカスタム業務システム(在庫管理や顧客管理ツールなど)
・レガシーシステムの保守や機能追加
では、今も多く利用されています。例えば、
・工場の生産ライン管理用のWindowsデスクトップアプリ
・社内向けの勤怠管理システム
などが典型例です。
また、VB.NETは.NET Frameworkの一部なので、最新の.NET技術(クラウド連携やAI活用など)とも組み合わせ可能で、今後も段階的な進化が見込まれます。
4.Power Platformや他ツールとの連携可能性
MicrosoftのPower Platform(Power Automate、Power Appsなど)は、ローコードで業務プロセスを自動化・アプリ作成できるツール群です。VBAとの親和性も高く、既存のVBA資産を活かしつつ、よりモダンで拡張性のある環境へ移行する選択肢として注目されています。VBも.NETベースの技術と連携しやすいため、Power Platformと組み合わせた複合的な開発が可能です。これにより、今後は両技術が単独で使われるだけでなく、シームレスに連携しながら業務課題に対応するシナリオが増えるでしょう。
5.VBAとVBをどう使い分けるべきか?
ローコード時代の到来により、VBAとVBはそれぞれの強みを活かしつつ進化しています。VBAは依然としてOffice業務の自動化で即効性を発揮し、多くの現場で利用され続けるでしょう。一方VBは、C#など他言語との連携や最新の.NET技術を取り入れつつ、社内業務アプリなど専門的な開発領域で役割を果たし続けます。今後は、VBAやVB単体だけでなく、MicrosoftのPower Platformなどのローコードツールと組み合わせることで、より多様な業務ニーズに対応できる開発環境が整うことが期待されます。両者の違いを理解し、適切に使い分けることが、これからのIT開発の鍵となるでしょう。
著者: Trang Admin
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