プログラミングの学習を始めたばかりの方や、業務効率化のためにツールを作りたいと考えている方の中には、「VBAとVBって何が違うの?どっちを使えばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。どちらも「Visual Basic」という名前がついていますが、実は使える環境や目的、得意な処理が大きく異なります。本記事では、現場での活用例を交えながら、VBAとVBの特徴や違い、目的別の使い分け方法、学習リソースまでを丁寧に解説します。初心者でも理解できるようにやさしい言葉でまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

- 1. 1. VBAとVBとは?それぞれの特徴
- 1.1. VBAとは(Visual Basic for Applications)
- 1.2. VBとは(Visual Basic)
- 2. 2. 何がどう違う?4つの視点で比較
- 2.3. ① 実行環境
- 2.4. ② 開発環境
- 2.5. ④ 配布方法
- 3. 3. 実務での使い分け方
- 3.6. VBAが向いているケース
- 3.7. VBが向いているケース
- 4. 4. どちらを学ぶべき?初心者の選び方
- 4.8. Excelをよく使う人 → まずはVBA
- 4.9. アプリ開発に興味がある人 → VB(またはVB.NET)
- 5. 5. 学習に役立つ教材・リソース紹介
- 5.10. VBAのおすすめ教材
- 5.11. VB(Visual Basic)のおすすめ教材
1. VBAとVBとは?それぞれの特徴
VBAとは(Visual Basic for Applications)
VBAは、Microsoft Office(主にExcelやWord)に組み込まれているマクロ言語です。業務でよく使う「作業の自動化」や「繰り返し処理」を簡単に実装でき、特にExcel VBAは多くの企業現場で使われています。
例:
・複数のシートからデータを集計
・自動で帳票を作成してPDF化
・Outlookから自動でメール送信
Officeに付属しているため、追加のソフトをインストールせずにすぐ使えるのも特徴です。
VBとは(Visual Basic)
VBは、Windows向けのスタンドアロンアプリケーションを開発するためのプログラミング言語です。現在では「Visual Basic .NET」として.NETフレームワークの一部になっています。
用途:
・顧客管理システム
・売上管理アプリ
・データベース連携ツール
Visual Studioという開発環境を使用し、.exeファイル(実行可能なアプリ)として配布できます。
2. 何がどう違う?4つの視点で比較
VBAとVBの違いを、以下の4つの観点から比べてみましょう。
① 実行環境
VBAはOfficeがなければ動作しません。一方VBは、Officeに依存せず、Windows上で動くアプリケーションを開発できます。
② 開発環境
・VBA → Officeアプリに内蔵されている「VBE(Visual Basic Editor)」を使って開発
・VB → Visual Studioなどの専用開発環境が必要
VBAはExcelがあればすぐに始められますが、VBは開発用の環境構築が必要です。
③ 用途と適用範囲
・VBA:個人やチームの業務効率化、マクロ自動化、帳票作成
・VB:システム開発、GUIアプリ、外部データ連携
日々の業務でよく触れるのはVBAですが、より広範囲なシステム開発に使えるのがVBです。
④ 配布方法
VBAは「配布しやすく、導入しやすい」のが強みですが、VBは「自由度と拡張性」が高いです。
3. 実務での使い分け方
VBAが向いているケース
・社内のExcel業務を自動化したい
・マクロ記録で簡単な作業を効率化したい
・すぐに動くツールを手早く作りたい
例:営業チームが日々の報告書を自動生成するツール → VBAで十分対応可能
VBが向いているケース
・独立した業務アプリを作りたい
・顧客に提供するソフトウェアを開発したい
・複雑な処理やデータ連携が必要
例:販売店向けの在庫管理ソフトを作成 → VBの方が柔軟で適している
4. どちらを学ぶべき?初心者の選び方
Excelをよく使う人 → まずはVBA
・操作画面が見慣れていて学習コストが低い
・実際の業務に直結することが多く、すぐに成果が出る
アプリ開発に興味がある人 → VB(またはVB.NET)
・UI(画面)付きのソフトを作りたい人にはVBが向いています
・将来的にはC#や他の.NET言語へのステップアップも可能
・どちらもVisual Basicの基礎を学ぶことになるため、片方の習得がもう片方の理解にもつながります。
5. 学習に役立つ教材・リソース紹介
VBAのおすすめ教材
・書籍:『できるExcel VBA』(インプレス社) 初心者向けに図解豊富でわかりやすい構成
・動画:YouTubeやUdemyでのVBA講座 実践ベースで進む講座が多く、手を動かしながら学べます
・マイクロソフト公式: Microsoft Learn – Office VBA リファレンス
VB(Visual Basic)のおすすめ教材
・書籍:『Visual Basic超入門』(技術評論社) GUIアプリの作り方から基礎構文まで丁寧に解説
・公式チュートリアル: Visual Studio公式ガイド Visual Basic Documentation
・Udemy講座:「Windowsアプリ開発入門」
VBAとVBは名前こそ似ていますが、実際には「Officeの自動化に強いVBA」と「アプリ開発に向いているVB」というように、得意分野が明確に分かれています。日々の業務を効率化したいならVBA、本格的なシステム開発を目指すならVBを選ぶのが基本です。まずは自分の目的に合った方から学び始めることで、無理なくスキルアップができます。今回紹介した特徴や使い分けを参考に、自分に最適な学習の一歩を踏み出してみてください。
著者: Trang Admin
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