1. 今回作るミニゲームの概要

今回作るのは、「数字当てゲーム（Number Guess Game）」 です。プレイヤーはコンピュータがランダムに選んだ数字を当てます。シンプルですが、乱数・条件分岐・ループ処理など、C言語の基礎がすべて詰まっています。

ゲームの流れ：

・コンピュータが1〜100の中からランダムに数字を選ぶsrand(time(NULL))

・プレイヤーが数字を入力

・大きいか小さいかをヒントとして表示

・正解するまで繰り返す

2. 開発環境の準備

C言語のコンパイル環境として以下のいずれかを用意しましょう。

・Windows：Visual Studio / MinGW / Code::Blocks

・macOS：Xcode / GCC

・Linux：GCC

テキストエディタとしては VSCode がおすすめです。軽量で使いやすく、拡張機能も豊富です。

3. ゲームの基本ロジックを理解しよう

このゲームのロジックを図にすると次のようになります。

・乱数生成: rand() 関数でコンピュータが秘密の数字を作ります

・ユーザー入力:  scanf() でプレイヤーの予想を受け取る

・判定: 入力値と乱数を比較して、「大きい」「小さい」「正解」を表示

・ループ: 正解まで繰り返し処理する

4. 実装ステップ：コードと解説

以下がサンプルコードです。

解説ポイント

・srand(time(NULL));：時間を元に乱数を初期化することで毎回違う答えに

・rand() % 100 + 1：1〜100の範囲で乱数生成

・do...while：正解するまでループを続ける

5. プレイしてみよう！

コンパイルして実行すると、ターミナル上でプレイできます。入力するたびにヒントが出てくるので、初心者でも理解しやすく楽しめます。

このようなミニゲームを作ることで、プログラミングの楽しさと達成感を体験できます。

6. 学びを深めるためのポイント

このゲームを発展させると、学びがさらに深まります。

・試行回数の上限を設定して「チャレンジモード」にする

・複数プレイヤー対応で対戦形式にする

・スコア保存機能を追加して難易度を上げる

このように、1つのミニゲームからもC言語のさまざまな要素を学ぶことができます。

今回紹介した数字当てゲームはシンプルですが、C言語の基本構文やロジック思考を学ぶのに最適な題材です。実際に自分でコードを書き、動かし、試行錯誤する過程こそが一番の学びになります。慣れてきたら、スコア機能や制限時間を追加するなど、自分なりにアレンジしてみるのもおすすめです。C言語は小さなプロジェクトの積み重ねで確実に力がついていく言語です。楽しみながら、一歩ずつスキルを磨いていきましょう。