開発効率と処理速度を左右する選択とは?VBAとVBを技術視点で比較する【実践編】

採用と人材の分野で役立つ記事、経験、知識の共有を統合します。

VBA(Visual Basic for Applications)とVB(Visual Basic/VB.NET)は、見た目の構文が似ているものの、使われる環境や目的、そして処理性能において大きな違いがあります。本記事では、業務でよく使われるVBAと、より本格的なアプリ開発に用いられるVBの違いを明確にしながら、特に注目すべき「処理速度」「リソース使用量」「ユースケースでの選び方」に焦点を当て、実践的な視点で詳しく比較・解説していきます。

image
目次

1. VBAとVBの基本的な違い

まずは、VBAとVB(現在は主にVB.NET)それぞれの特徴を押さえましょう。

一言でいえば、VBAは手軽さ重視、VBは性能と拡張性重視という立ち位置です。

2. パフォーマンスの違いを深掘り

VBAとVBで書いたコードが、同じように見えても、実際の処理速度や動作の軽さには明確な差があります。

その主な理由は以下の通りです。

・実行方式の違い VBAはインタプリタ型。コードを実行時に1行ずつ解釈して動かします。これに対し、VBはコンパイル型で、事前にバイナリ(.exeや.dll)として変換されてから実行されるため、高速です。

・ランタイム環境の違い VBAはExcelなどOfficeアプリ内で動作するため、常にホストアプリケーションの影響を受けます。対してVBは.NETランタイム上で動作し、リソース制御が独立して行えます。

・ガーベジコレクションの有無 VB(特にVB.NET)は自動で不要メモリを解放する「ガーベジコレクション」を備えていますが、VBAでは基本的に明示的なオブジェクト解放が必要です。

3. 実行速度の比較(ベンチマーク結果)

ここでは、同一の処理内容(例:1万件のデータ集計処理)をVBAとVBで実装した際の速度比較を紹介します。

条件:

1万行のループ処理

単純な加算処理

Excel VBA vs VB.NET(Windows Form)

結果:

VBA:平均 約3.5秒

VB.NET:平均 約0.5秒

このように約7倍の差が出ました。もちろん処理内容や環境によって結果は変動しますが、大規模なデータ処理になるほど、この差は無視できなくなります。

4. メモリ・リソース使用量の違い

メモリ使用量にも差があります。

・VBAはExcelのプロセス内で実行されるため、Excel自体の負荷が高まると、VBAの動作にも影響が出ます。特に複雑なループやファイル操作では、Excelが「応答なし」になることもあります。

・VB.NETでは、処理ごとにリソース管理が行えるため、メモリ消費の最適化がしやすく、大規模処理でも安定性があります。ログ出力や非同期処理なども標準機能でサポートされており、開発者が細かくチューニングできます。

5 ユースケース別:VBAとVBの使い分け

ポイントは、「目的」と「ユーザー層」です。エンドユーザー主体の現場ならVBA、エンジニア主体で保守や運用も想定するならVBが適しています。

VBAは手軽で学習しやすく、特にExcel業務の自動化には最適ですが、処理速度や拡張性ではVBに軍配が上がります。大量データ処理や高度な機能拡張、外部との連携が求められるケースではVBを選ぶことで、開発の効率とパフォーマンスを大きく向上させることが可能です。目的や環境に応じて、それぞれの長所を活かした選択が、業務の成果と生産性に直結するでしょう。

著者: Trang Admin

キーワード: VBA, VB, パフォーマンス比較, 実行速度, メモリ使用量, プログラムの違い, Visual Basic, Excel VBA, 開発効率, 処理最適化

Devworksは、ベトナムIT人材と求人を繋がりプラットフォームであり、日本国内人材不足問題を解決し、採用コストも節約できるよう支援します。 迅速かつ効率的かつ費用対効果の高い採用プラットフォームをご検討されている方々はぜひ一度ご相談ください。

IT 業界で最大 400,000 人の人々を接続します。

パートナーを見つけるコストを節約します。

小さなご要望でも、いつでもオンラインでお申し込みください。

お問い合わせ:

メール: hello@devworks.jp

作品一覧

毎日更新される素晴らしい報酬のために候補者を紹介する何千もの機会

ボーナス

ログインして表示

バイリンガルBSE

  • 65-70 万円
  • 東京都

ボーナス

ログインして表示

ボーナス

ログインして表示

ボーナス

ログインして表示

ボーナス

ログインして表示

ボーナス

ログインして表示

ボーナス

ログインして表示

ボーナス

ログインして表示

関連記事

好きな関連記事一覧 もっと見る
【応用編】vbaとvbのセキュリティリスクと対策〜安全に使うためのポイント

【応用編】VBAとVBのセキュリティリスクと対策〜安全に使うためのポイント

2025年9月30日

VBA(Visual Basic for Applications)とVB(Visual Basic)は、多くの企業や個人が日常的に使うMicrosoft Office製品の自動化やカスタマイズで欠かせないツールですが、その利便性の裏にはさまざまなセキュリティリスクが潜んでいます。特に、マクロウイルスの感染やコード内の脆弱性は、システムの破損や情報漏洩といった深刻な問題を引き起こす可能性があり、開発者とユーザー双方がそのリスクを正しく理解し、適切な対策を講じることが不可欠です。本記事では、VBAとVBに共通するセキュリティリスクを整理し、安全に使うための具体的なポイントや対策を詳しく解説していきます。