プログラミングに興味を持ち始めた方や、業務の効率化を図りたいエンジニアにとって、「VB」と「VBA」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。名前が似ているこの2つの言語ですが、実は用途や使われる環境には明確な違いがあります。本記事では、VBとVBAの違いを技術者の視点から丁寧に解説し、それぞれの特徴、学ぶ価値、将来性、年収の違いまで詳しくご紹介します。キャリア形成やスキル習得の判断材料として、ぜひ参考にしてください。

1. VBとVBAの基本的な違い
VB(Visual Basic)とVBA(Visual Basic for Applications)は、どちらもMicrosoftが提供するプログラミング言語で、構文や書き方は非常に似ています。しかし、使用目的・実行環境・配布方法などに明確な違いがあります。
たとえば、VBはWindows向けの業務アプリケーションやツールを作成するのに使われますが、VBAはExcelやWordの中で動くマクロを作成するためのツールとして活用されます。
2. 使用目的と環境の違い
VB:業務アプリケーションの構築に強み
VBは、Visual Studioを使ってGUI付きのデスクトップアプリケーションを開発するための言語です。VB6は古いバージョンですが、今でも一部企業では現役で使われています。現在は主にVB.NETが使われており、.NET Frameworkを利用したアプリ開発が可能です。
用途例:
・社内システム(受発注、在庫管理など)
・クライアントアプリケーション
・Windowsサービスツール
VBA:業務の自動化に即効性あり
VBAはExcelやAccessの中で使われ、特定の業務を自動化することが得意です。マクロの延長として使われ、ユーザーが日常的に操作しているアプリケーション内でそのままプログラムを動かせるのが大きな利点です。
用途例、
・Excelデータの自動集計・帳票出力
・複数ファイルの一括処理
・Outlookメールの自動送信
特にバックオフィス業務や経理・営業事務の現場で、VBAは高い即効性を発揮します。
3. エンジニアにとっての学ぶ価値
VBAを学ぶメリット
・非エンジニアでも習得しやすい
・実務で使える範囲が広く、すぐに効果を出せる
・IT部門以外でも活躍できる
・業務改善・効率化の実績が評価されやすい
VBAは特に「現場で困っている課題をすぐに解決できる」点が評価され、エンジニアに限らず事務職や営業職でも価値が高いスキルです。
VB(特にVB.NET)を学ぶメリット
・本格的なアプリケーションの開発が可能
・GUIアプリの構築経験を積める
・.NETの知識があればC#など他言語にも応用可能
・システム開発の基礎を学べる
エンジニアとしてキャリアアップを目指す場合、VB(特にVB.NET)は、他の言語へのステップにもつながります。
4. VBA・VBの将来性
「これからもVBやVBAは使えるのか?」という質問はよくあります。結論から言えば、新しい技術ではないが、現場ではまだ現役です。
VBAの現状と今後
・VBAは多くの中小企業・行政機関・教育機関で依然として使われている
・Office365にも対応しており、現状での互換性は保たれている
・ただし、Microsoftは徐々にPower AutomateやOffice Scriptなどの新技術を推進
VBAは「いつなくなってもおかしくない」と言われがちですが、実務上は「なくなったら困る環境」が多いため、今後もしばらくはニーズが続くと考えられます。
VB(VB.NET)の現状と今後
・VB6はすでにMicrosoftのサポートが終了(ただし動作は可能)
・VB.NETは現在も開発可能だが、新規プロジェクトではC#が主流
・.NETの知識は他の言語(C#やF#)にも転用できるため学ぶ価値はある
5. 年収と案件単価の実態
日本国内における、VB・VBAエンジニアの収入傾向を紹介します。これは2025年現在、主要な求人サイトやフリーランスエージェントでの情報をもとにした参考値です。
特にVBAは、副業や短期の自動化案件として需要が多く、在宅ワークや土日対応可能な仕事も増えています。ExcelやAccessを多用している業界では、エンジニアよりも業務改善担当者として重宝されることもあります。
6. 目的別:どちらを学ぶべきか?
VBAがおすすめな人
・ExcelやOffice業務の自動化に興味がある
・非エンジニアだけど、業務改善をしたい
・実務で「今すぐ使える」スキルが欲しい
・副業や社内での評価アップを狙いたい
VB(VB.NET)がおすすめな人
・アプリ開発の基礎を学びたい
・GUI付きツールを作りたい
・.NET開発に進みたい
・C#などへのステップアップを見据えている
VBとVBAは、どちらもVisual Basic系の言語として文法面では似ていますが、実際の用途や活用シーンは大きく異なります。業務の自動化や日々の作業効率を高めたいならVBA、本格的なアプリケーション開発に携わりたいならVB(VB.NET)というように、自分の目指すキャリアや職場環境に応じて選ぶことが重要です。どちらのスキルも現場でのニーズは依然として高く、特に非エンジニア層や中小企業では即戦力として重宝される場面も少なくありません。目的を明確にし、今後のスキルアップにうまく活かしていきましょう。
著者: Trang Admin
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